性病梅毒ってどんな病気なの?基本情報はこちら!
性病梅毒は不治の病とされてきましたが、現在においては早期治療を施せば完治するようになっています。
慢性の感染症のひとつで、何年も時間をかけて症状が進行していくのが特徴です。
性病梅毒に感染してしまうと、HIVウイルスに対しても感染しやすくなることが分かっています。
感染ルートとしては主にセックスです。性病梅毒を持っている異性とセックスする事によって感染します。
その病原体はトレポネーマと呼ばれていて、皮膚や粘膜の傷から体内に侵入してきます。血液中に入ってから全身に広がりをみせます。
また、口に性病梅毒の病変部分が存在する場合は、その相手とキスしただけでも感染します。
セックスしなけりゃいいんでしょ?なんて甘い考えは捨ててください。それから先天梅毒と後天梅毒に分けることができます。
後天梅毒は、症状を4期に分類することができますが、症状が出ないケースもあるので注意してください。
性病梅毒に感染したら、HIV検査も合わせて受けるようにしましょう。先天梅毒は、母子感染で赤ちゃんに発生します。
これに関しては、妊娠時に妊婦検診が実施されているため、現在ではほとんど発生していません。
性病梅毒の症状とは?
@第1期 感染後3週間
梅毒の菌が入った場所が腫れます。ただし、放置しておいても消えます。
女性は、性器の小陰唇に分泌物が出てきます。
男性は、亀頭や亀頭冠状溝の部分に分泌物が出てきます。
加えて、太ももの付け根のリンパ節が腫れます。
腫れはあるものの痛みはなく、すぐに消えてしまいます。
A第2期 感染後3ヶ月
梅毒の菌が血液に入って全身に広がりをみせます。
全身の皮膚や粘膜部分に、ブツブツしたものや発疹が発生することがあります。
これは、赤い斑点のようなもので、痛みもかゆみもなく放置していてもすぐに消えます。
ただし、全身のリンパ節が腫れるようになります。
B第3期 感染後3年後
皮下組織に大きなしこりが発生します。これは結節性梅毒疹やゴム腫などと呼ばれています。
体調の良い時期が数年間続くことがありますが、皮膚や内臓の中で症状は悪化の一途をたどっています。
C第4期 末期
内臓・血管・神経・目などに重い障害が発生しますが、現在ではあまり見られなくなりました。
ペニシリンなどの抗生剤が発達して、治療が行き届いているからでしょう。
病原菌トレポネーマが体内に入って10〜45日が、潜伏期間です。
性病梅毒は自然治癒できるの?
性病梅毒が自然治癒したという事例は、確認できていないようです。
ですから必ず通院して、検査を受けるところから始めなければいけません。
性病梅毒の治療はどうすればいいの?
性病梅毒の検査費用は、2000円前後からとなっています。一般の皮膚科・内科・泌尿器科で検査してもらえますよ。
治療に関しては、病期に応じたじゅうぶんな治療を受けるしかありません。投薬などの抗生物質頼りでは、完治には至らないようです。
自宅でセルフチェックできる性病の検査キットが発売されていますから、まずは自分で確かめるところから始めてみましょう。